7月10日

日本も国力低下の時代に突入か

バブル時代に就職した私は日本の好景気の時代を見ています。同級生で一流企業や金融機関に就職した人たちは我が世を謳歌するような給与を得、会社の経費を使って接待し、貯金するのももったいないくらい株式などに投資すれば、素人でも儲かる時代でした

当時公務員になるのに人気はなかったものの、いまとなっては公務員が一番安定している職業というのもまた皮肉なものです

つい最近までの政府はバブルよもう一度とばかり企業活動の活性化、国内への生産拠点の回帰誘導など頑張っていましたが、ここに来て最近の情勢だとついに日本の国力が落ちてきたことが鮮明になって来ました

自分の一番最初に影響を感じたものが、土曜、祝日の一般郵便配達廃止でした医療機関では監督する厚生労働省や都道府県の厚生局、市町村の保健所、生活保護などを扱う市町村の保護課などから多数の事務所類が郵送されて来ます。他の医療機関との間で患者紹介のやり取りの書類もあります。月曜に祝日が多いこともあって、土曜配達の廃止は結構大きな影響を受けます

次にコロナ流行をきっかけとしての減便とは別に、東京メトロが銀座線など地下鉄のラッシュ時、日中の電車運行を削減すると発表しました。これは、これまで増加一方だった運輸設備の投資を削減するということで、需要の低下並びに経営余力の低下なども原因でしょう。首都圏に限らず、全国の都市鉄道、地方鉄道に波及することは間違いないと思われます

今後心配されるのは高速道路延伸の鈍化や計画中止にとどまらず、現在用いられているインフラの維持管理ができなくなることです。バイパス道路の橋が老朽化したけれど、架け替えの費用が捻出できなくて、旧道(現道)通行に戻るとか、需要はあるけれど流出した橋梁の修復費用が出せなくて鉄道が部分廃止なども十分考えられると思います

これからの時代、どんな困難が待ち受けているかどうかわかりませんが、医療の世界では、どうか金持ちなら命は助かるが、医療費を出せない人は望む医療が受けられないような時代が来ないことを祈っています