FUJITA EYE CLINIC
院長のひとこと
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よろしくお願いします。

院長の藤田南都也です。
院長の藤田南都也(なつや)です。
 昭和63年浜松医科大学医学部卒業、東京医科歯科大学眼科学教室、東京大学眼科学教室をへて井上眼科病院勤務。その後は、東京大学眼科助手、同愛記念病院眼科(東京両国)に勤務しました。
 氷点下7℃くらいの冬の寒さが大好きです。

資格: 日本眼科学会認定 眼科専門医、
      北海道眼科医会 会員、
     札幌市医師会白石区 支部長

 ただいま院長日記 (時々更新しています)
  7月10日 日本も国力低下の時代に突入か

バブル時代に就職した私は日本の好景気の時代を見ています。同級生で一流企業
や金融機関に就職した人たちは我が世を謳歌するような給与を得、会社の経費を
使って接待し、貯金するのももったいないくらい株式などに投資すれば、素人で
も儲かる時代でした

当時公務員になるのに人気はなかったものの、いまとなっては公務員が一番安定
している職業というのもまた皮肉なものです

つい最近までの政府はバブルよもう一度とばかり企業活動の活性化、国内への生
産拠点の回帰誘導など頑張っていましたが、ここに来て最近の情勢だとついに日
本の国力が落ちてきたことが鮮明になって来ました

自分の一番最初に影響を感じたものが、土曜、祝日の一般郵便配達廃止でした
 医療機関では監督する厚生労働省や都道府県の厚生局、市町村の保健所、生活
保護などを扱う市町村の保護課などから多数の事務所類が郵送されて来ます。他
の医療機関との間で患者紹介のやり取りの書類もあります。月曜に祝日が多いこ
ともあって、土曜配達の廃止は結構大きな影響を受けます

次にコロナ流行をきっかけとしての減便とは別に、東京メトロが銀座線など地下
鉄のラッシュ時、日中の電車運行を削減すると発表しました。これは、これまで
増加一方だった運輸設備の投資を削減するということで、需要の低下並びに経営
余力の低下なども原因でしょう。首都圏に限らず、全国の都市鉄道、地方鉄道に
波及することは間違いないと思われます

今後心配されるのは高速道路延伸の鈍化や計画中止にとどまらず、現在用いられ
ているインフラの維持管理ができなくなることです。バイパス道路の橋が老朽化
したけれど、架け替えの費用が捻出できなくて、旧道(現道)通行に戻るとか、
需要はあるけれど流出した橋梁の修復費用が出せなくて鉄道が部分廃止なども十
分考えられると思います

これからの時代、どんな困難が待ち受けているかどうかわかりませんが、医療の
世界では、どうか金持ちなら命は助かるが、医療費を出せない人は望む医療が受
けられないような時代が来ないことを祈っています

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加齢黄斑変性症について

私が研修医だった頃、“年齢から来るものだから治らない”と言われていた「老人性黄斑変性症」。当時は数ある眼底疾患の中でもさほど目立たない存在で、この病気にかかったら、「運が悪かったですが、治療方法はありません」としか話せないため、辛い思いもしました

それが、諸先輩の眼科医が蛍光眼底造影検査や、ICG(インドシアニングリーン)造影検査にて疾患の正体を突き止め、更にここ10年以内に普及しつつあるOCT(眼底三次元解析装置、網膜断層撮影装置)にて、さらなる病態の把握が容易になり、そして画期的な治療方法が登場しました

それはVEGFと略される、血管内皮増殖因子の働きを抑える治療薬を硝子体に直接注入する方法で、清潔下での操作が必要です。従来行われていたけれども破壊的治療であったレーザーによる光線力学療法などに較べ侵襲が少なく、繰り返し注射を行うことにより、網膜をよりよい状態に維持出来る可能性が高くなります

これまで散々手を焼いて来たこの疾患に当院も昨年からこの抗VEGF療法を始めたところ、予想外の良好な結果が得られました。実際に網膜色素上皮下にあった血腫(血の塊)が大幅に消退したり、あるいは消滅したり、個人差もあるにしても、治療開始
後比較的早く改善する方が多くなっています

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  ◎当院で施行している抗VEGF療法について

研修医だった頃、“年齢から来るものだから治らない”と言われていた「老人性黄斑変性症」。当時は数ある眼底疾患の中でもさほど目立たない存在で、この病気にかかったら、「運が悪かったですが、治療方法はありません」としか話せないため、辛い思いもしました

それが、最近普及しつつあるOCT(眼底三次元解析装置、網膜断層撮影装置)にて、さらなる病態の把握が容易になり、そして画期的な治療方法が登場しました

それはVEGFと略される、血管内皮増殖因子の働きを抑える治療薬を硝子体に直接注入する方法で、清潔下での操作が必要です。従来行われていたけれども破壊的治療であったレーザーによる光線力学療法などに較べ侵襲が少なく、繰り返し注射を行うことにより、網膜をよりよい状態に維持出来る可能性が高くなります

これまで散々手を焼いて来たこの疾患に当院も昨年からこの抗VEGF療法を始めたところ、予想外の良好な結果が得られました。実際に網膜色素上皮下にあった血腫(血の塊)が大幅に消退したり、あるいは消滅したり、個人差もあるにしても、治療開始前の矯正視力0.3だった患者さんが0.8まで改善するなど、想像を超えた成績を収める方もいらして、これは嬉しいことです

更に最近この治療が加齢黄斑変性症のみならず、失明の原因の上位にある糖尿病網膜症や、網膜静脈閉塞症などにも効くことがわかり、保険適用の範囲が広がりました。このチャンスを活かさないのはもったいないと思い、院長日記に記した次第です<br>

気になるところがあるとすれば、一度の注射で終了する訳ではなく、少なくとも数回の治療が必要なので毎月一回程度の間隔で継続的に通院することが必要なことと、保険適応とはいえ一定の金額がかかることくらいでしょうか。まずは適応があるかどうか気になる方は、OCT設備のある眼科を受診してみることをおすすめします

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  ◎当院に導入している網膜断層撮影装置(OCT)について

 従来緑内障の眼底変化は、どのような検査器械よりも熟練した医師の診断の方が正確とされてきましたが、ここ数年にして、ようやく検査機械の性能が人間の腕を上回ったと言われるようになりました。

当院には網膜断層撮影装置(OCT)が導入されています。目に見えないような網膜などの厚みを測定して分かりやすく表示できますので、緑内障の診断や進行具合がより精密にできるようになったり、緑内障以外にも、眼底検査だけではわからない糖尿病や黄斑疾患の病気の程度が判定できるようになります。

 また客観性を持って記録を残す意味でも、この新しい器械の導入はきっと役に立つものと思われます。緑内障がないかどうかの診断はもちろん、視力低下が眼底疾患なのか単なる白内障だけなのか、従来判別が困難な事例でも役に立ちます。

 これまで診断が決まらずに悩んでいた患者の皆様にもきっと朗報になると思います。検査ご希望の方は診察の際に医師にご相談下さい。

   ------------------実際に使用してみて--------------
 使用してみますと、予想以上に診療に役立つことが実感できました。

 健康診断にて眼底所見で緑内障が疑われた患者さまが来院した場合、従来は散瞳しての眼底検査および後日の視野検査が不可欠でしたが、OCTの使用により、不必要な検査を避けることができるようになりました。

 緑内障で視野異常が出現あるいは進行する前に予めOCTで予測できるようになり、治療の安全マージンが増えました。

 また、緑内障と強度近視や脳梗塞、先天性の眼底疾患などの視野異常を来たす病気を合併した場合、視野異常のどれくらいの割合が緑内障によるものか従来不明であったものが、はっきりと区別できるようになりました。このため、不必要と判明した点眼治療を中止したり、逆に今後の悪化防止の点眼治療を開始したりできるようになりました。

 網膜疾患、特に黄斑部疾患について手術治療による回復見込みの可能性について従来より踏み込んだ予測が可能になりました。

 また、患者さまにも客観的な根拠をその場で示すことができるようになり、治療に対する必要性をより深く納得していただくことができるようになりました。

 眼 科 豆 知 識 (雑学)

「セカンドオピニオン」って何?
 病院に通っていて薬をもらっていても、これがちゃんと効いているのか、あるいはこの治療でいいのだろうか?など不安に思う人も多いはずです。こういう時に、現在通っている病院を変えるのではなく、診断や治療についての意見だけほかで聞きたい場合があると思います。
 当院では、セカンドオピニオンに対応しています。患者さんから相談があったことは許可なく院外にもらすことはありません。初診の時、問診票にセカンドオピニオン希望と問診票にお書き下さるだけでいいのです。

病気?年齢のせい?
 ひとくちに病気と言っても、たとえば緑内障と白内障では全然違います。緑内障は体質から来る病気で、かかる人とならない人があります。これに対して白内障は一定の年齢になると誰でも起こる変化で、考えようによっては病気ではありません。
 しかし、治療が必要という点では同じですから、たとえ年齢的な変化であっても治療のタイミングを逃さないことは、病気と同じように大切です。
 “私は身体がどこも悪くなくて、健康診断を受けたり病院に行ったことはない!”とおっしゃる方がたまにありますが、こういうことは自慢にはなりません。

質問していいのか不安
 病気や薬について担当医師に質問したら、反対に嫌な顔をされて気まずくなったことはありませんか。一度こういう経験があると、つい質問も遠慮してしまいがちですね。
ふじた眼科では患者様のご質問には出来る限り丁寧にお答えします。遠慮なくお尋ね下さい。

病院って汚いんでしょ?
 確かにこれまでの病院は、機能はきちんとしていても薄暗い雰囲気の所もありました。
「病は気から」ともいいますが、ふじた眼科では患者様の気分もよくなるように、内装は清潔にして手入れもまめに、お手洗いも男女別で腰の疲れない洋式のウォシュレットタイプになっています。



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